私が実際していた英会話力アップ法③

昨日、「前置詞throughの使い方② ~これが使えたら結構カッコイイかも!?~」 の最後で予告していたように、今日は私がやっていたというか・・・英語力アップのために気を付けていたことについて少し触れたいと思います。

これまでBeginnerレベルの方からTOEIC800点前後クラスのAdvancedレベルの方々まで、様々なレベルの方のレッスンを行ってきました。

最近、TOEICという言葉を必ずと言っていいほど、色々なところで耳にしたり目にしたりします。会社でTOEICを受けるように言われている・・・とか、600点以上取らないと昇進できないシステムになったとか、皆さんの悩みの種になっているようです。

教え子たちにも、「どうやったら英語力って伸びるんですか?」とか、「どうやったらTOEICの点数って上がるんですか?」とかよく聞かれました。

先日もTOEIC800点クラスの生徒さんのレッスンをしました。勿論、800点クラスなので、高校までの文法もほぼマスターしていらっしゃるでしょうし、リスニングに関しても、英語を聞き慣れていらっしゃる方とお見受けしました。

その生徒さんの日常的な英語使用環境を尋ねてみると・・・やはり会社では英語を聞く機会は結構あるけれども、実際話す機会が殆どないので、なかなか英語が口から出てこないのが悩みとのこと。実際、一部の文法説明以外はずっと英語でレッスンをしていたのですが、いつもの如く、色々な文法を使ってあのスピードで話していたのに、殆ど聞き返すこともなく、ほぼ100%理解されていたので、かなりのリスニング力をお持ちだと思いました。

・・・が、その生徒さん、やはりずっと悩まれているように、頭では文法なども分かっているけれど、なかなか英語が口から出てこない・・・頭の中で使う単語を探している感じと言えば分かりやすいでしょうか。話すときにまだ日本語から英語に直して話している感がありました。語彙力もあるでしょうし、文法もしっかりしている・・・リスニング力もほぼ問題なし。・・・ここからどうやって抜け出すか?

私もこのステージはむか~し経験したので、すご~くその生徒さんの苦しみが分かります。

その生徒さん、結構考えながら英語を話されていたので、恐らくこれまで、特に学生時代、殆ど英語を口に出さずに勉強されてきたのではないかなぁ・・・と感じました。

ここからが今日の本題です。

まず、どのレベルの方にも言えることなのですが・・・


英語を口に出す=英会話スクールに通う



まず、「英語を口に出す=英会話スクールに通う」・・・この考えを捨ててください。(笑) 

英語を口に出すのは何も英会話スクールだけではありません。私も昔、某大手英会話スクールで教えたりもしていましたが・・・教えながらずっと思っていました。(苦笑) 

「英会話スクールに週1回や週2回、しかもレッスンと言えば、50分とか90分とか・・・ それだけで英語がペラペラになる筈なんてないやん!」

こんなこと言ったら、スクールに怒られるかもしれませんが・・・。でも、私自身の経験も踏まえて考えても、そんな美味しい話は絶対に存在しません。


私の生徒さんや教えている学生たちにはいつも言っているのですが・・・
自分で英語を勉強する際に、必ず口に出しながら勉強してください。単語を覚える時も、文法を勉強している時も・・・長文読解の時も・・・。
全てにおいてです。私は英語を話したり、口に出すのが昔から大好きでした。中学、高校時代は、リンキングやリダクションに関してはまだまだでしたが、自分の発音に自信があったので、「なんちゃってネイティブなりきりごっこ」をしながら、自分で密かに英語を口に出すのを楽しんでいました。(笑) 「試験に出る単語」、通称「しけ単」など、受験生ならみんなが使っていた本も学生時代、勿論使っていましたが、必ず口に出して「なんちゃってネイティブなりきりごっこ」をしながら単語や熟語を覚えていました。(;^_^A 毎日8時間授業で、授業が18時に終わる・・・始業時前の早朝補習は勿論のこと、土日も補習、夏休みも勉強合宿、年末年始は年越し補習・・・今から考えると・・・こんなスパルタ学校での勉強で私が見つけた唯一の楽しい勉強方法だったかもしれません。(苦笑)


次に・・・これまたと~っても大切なことです。

TOEIC800点前後のクラスになってくると、きちんとした文法を使って自分のことは勿論ある程度問題なく話せる。日常的なこと、例えば、昨日何やったかとか、先週末誰と何をしたか・・・そんな自分若しくは自分の周りのことは、そんなに苦労せずに話せるんですよね。旅行に行ってもほぼ問題なく英語を使って旅が楽しめる・・・。

でも、いざトピックが自分以外のこと、日常的ではないことに移ったときに、口から英語が出てこない・・・出てくる英語と言えば、まだ短い文が殆ど。文章を長くする際には必ずと言っていいほど、andやbutしか使っていない。使う文法や表現も、自身が使い慣れている、若しくは自信を持って使えるものばかりを使い倒している・・・こんな感じではないでしょうか? 

私も御多分に漏れず、上記のようなことをしていました。使う文法は使い慣れたものや自分が自信を持って文章を作れるものばかり。単語や熟語も同じものを使い倒していました。ある程度文章が作れるようになっている段階なので、まるで自分が英語がスラスラ話せるような、ちょっとした錯覚に陥っている段階です。

でも、そんなことをずっと繰り返しているとどうなるか?

やっぱりある一定レベルから英語力が伸びない・・・スランプ状態に陥ったような感覚になりました。・・・で、このレベル、思わずそれ以上のレベルになることを諦めてしまう段階でもあります。ある程度話せるので、そんなに困ることがないからです。

それからというもの、毎日、「自分の何が悪かったんだろう??
?」

「どうやったらここから抜け出せるんだろう???」

こんなことをずっと考えながら英語を使って過ごしていました。

で、ある日気づいたんですね、周りの人が話す英語を聞いていて。「あれ?もしかして、私、ずっと同じような表現ばかり使ってない?」って。

それからずっと自分自身が話した英語を逐一振り返ってチェックしてみると・・・やっぱり同じ表現や同じ単語、使い慣れた文法しか使っていない・・・

「これだ!」って思いましたね。

それからは、英語を話すときは、なるべく色々な表現や文法を使うように心がけました。勿論、自分の苦手な文法や使ったことのない表現も使うので、事前にそれらを使うことをシュミレーションして1人でブツブツ口に出して練習したりしながら・・・文章を作るのに多少時間がかかってもいいんです。そんなの仕方ない。時間が気になるのであれば、なるべく早く文章を口頭で作れるように、自分で口に出して練習するしかないんです。相手がいなくても構わないし、ワンコ相手でも、勿論誰も文句なんて言いません! 私の場合は、口頭でも練習しましたし、以前「私が実際していた英会話力アップ法 ~環境について②~」の中でお話ししたICQでも、この方法を実践していました。

ちなみに、私は今でもこの方法、実践しています。以前お話ししたように、ワンコのお世話をするとき、娘の送迎のちょっとした待ち時間など、すきま時間を使って口を動かすようにしています。

皆さんはこれまでどのように英語力をアップしてこられましたか? あと、英語力キープのためにどんなことを実践されていますか?

よかったらまた教えてくださいね

今日も私のなが~い記事、読んでくださって感謝感謝ラブラブ

AYANO音譜

↓あなたの応援お待ちしています。(*v.v)。
オンライン英会話スクール ブログランキングへにほんブログ村 英語ブログ 英語スピーキングへ
にほんブログ村

この記事を書いた人

AYANO

AYANO ENGLISHの代表講師。
様々な分野の英語指導や英語学習のカウンセリングなどを25年以上に渡って行ってきた。得意な分野は発音矯正。