今日も1日お疲れ様でした。明日から3連休。みなさん、どのように過ごされるのでしょうか?
私は・・・娘の塾の送迎と学校のテストの採点が山盛りあるので、3連休も仕事しながら過ごします。
・・・・・ 閑話休題。
みなさんは単語を覚えるときはどのように覚えますか?目で見て覚えますか?それとも口に出してでしょうか?
私は、いつも目で見たり、書いたりして覚えもしますが、専ら、口に出してある程度覚えてから、その単語を使って自分で文章を口頭で作るようにしています。口で覚えるときは、勿論音声も聞きますが、発音記号を見て、その単語の音を自分で口に出します。
発音記号???・・・見たことあるけど、習ったことがないという方が殆どだと思います。
一部の私立学校では発音記号を教えているところがありますが、それ以外の殆どの学校では発音記号は教えていないのが現状です。(私が現在勤めている私立学校でも、残念ながら発音記号は教えていないようです。)
何故か?
1つは文法指導や入試対策に忙しくて、時間がない。元教師の母曰く、先生の中には発音記号が読めない先生もいるそうなので、それも理由の1つかもしれません。昔から公立学校で使用されている某教科書からは、各ページの単語の欄から発音記号の部分が削除され、今では、教科書の後ろのほうにまとめて掲載されているのみ。完全に音を軽視している感じがします。勿論、先生は授業中CDを流すでしょう。生徒には、「CDを聞いて真似てみましょう~」と指導していると思います。
でも、果たして真似るだけで同じ音が出せると思いますか?
勿論、答えはNOです。「第二言語の臨界期」と呼ばれるある一定の年齢を過ぎると、言語の音の習得がだんだん難しくなってきます。つまり、臨界期を過ぎた人がCDを聞いただけで、CDと同じ音を自力で出すのはほぼ無理です。なぜか?各音によって、口の形や舌の位置などが異なるからです。逆に、決まった位置に舌や歯をもってこないと、同じ音を出すのは不可能です。だから、私はイギリス英語やオーストラリア英語の音は真似は出来ますが、正しい音は出せません。何故か?アメリカ英語の音の出し方しか知らないからです。
これまで何人もの留学経験や海外在住経験のある日本人を見てきましたが、これまで見てきた人たちほぼ全員がきちんと音を出せていません。アメリカ帰りの人でよくあるパターンの癖は、全部の音にRの音に近い音が入っている、若しくは日本語でいう「アとエの中間音」が入りすぎていて、何を話しても全ての音が潰れて聞こえる・・・この2つのパターンがとても多いです。
私自身は、発音記号は母から教えてもらいました。学校では一切習っていません。発音も母から教えてもらいました。(手前味噌ではありますが、某英会話学校の発音テストも一発合格、ネイティブには完全にアメリカ英語だといつも言われます。) 最初から、ほぼ今の発音だったし、発音記号を見ながら単語を覚えていたので、それが普通で、みんなもそうしているとずっと思っていました。
でも、実際はというと、みんなそうではなく、小学校で学習するローマ字や日本語の音に必ず邪魔されて、なかなか単語が覚えられない、若しくは覚えていたとしても、ローマ字的な間違いをする・・・というのが昔からの現状です。今でもですか?という質問が飛んできそうですが・・・
答えは、「はい、今でも」です。
昔と違って、音声媒体も豊富な今でも、何故昔と同じような状態が続いているのでしょうか?
答えは、「単語を音で教えていない」からです。
日本語は必ず母音+子音のパターンです。ローマ字で習いましたよね?
a i u e o
ka ki ku ke ko
sa shi su se so
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ね?全部、子音+母音のパターンですよね?
でも、英語は違います。必ずしも母音で終わるとは限りません。子音で終わる単語がたくさん存在します。それらの単語を覚えるときにローマ字読みで覚えていたらどうなるでしょうか? 絶対、母音で終わると認識してしまいますよね?
・・・そうなんです。こんなところからスペルミスが起こるんです。
次回は、このスペルミスがどのように起こるのかについて書いてみたいと思います。