今日は私がなぜオンライン英会話の仕事を始めたのか? なぜ今でも続けているのか・・・など、ちょっと私自身のことを書いてみたいと思います。 なぜこんなことを書こうと思ったかは次回の記事を読んでいただけたら分かると思います。・・・というか、次回の記事で書こうと思っている内容を皆さんにお伝えするためにこの内容を書くことにした・・・と言った方が正しいかもしれません。
私がオンラインスクールの世界に足を踏み入れたのは、プロフィールでも書いていますが、今から8年ほど前、2008年のこと。
あれから8年・・・当初は勿論、こんなに長い間オンラインで講師を続けることになるなんて、夢にも思っていませんでした。というか、毎日娘のお世話と家事、あと抱えていたオフラインの仕事でいっぱいいっぱいだったので、な~んにも考えてなかったかも。(笑) とりあえず英語を日常的に話しながら行う仕事がしたくて仕方なかったのは覚えています。(苦笑) 翻訳業務や一時的に施設に預けて、昼間に講師などの仕事はしていましたが、英語を話す機会は昔に比べると殆どない状態。大人を教えることが出来る英会話学校の非常勤の仕事も考えましたが、昔の経験上、この手の仕事は基本的に夜。幼児だった娘を置いてそんな仕事が夜に出来る筈もないし・・・預けるところもない。
私が住んでいる地域は所謂、学研都市として開発された地域。車で数十分走ったら様々な研究所が立ち並んでいるような場所です。主人にも研究所があるから、英語関係の仕事はあるだろう・・・そう言われて、結婚して、ここに住むことに決めたのに・・・。私も甘かったですね。世の中は不景気の真っただ中。東京近郊だとあまり感じなかったでしょうが、他の地方都市ほどではなかったにしろ、ここ関西でも派遣の求人は年々減少しているような状態。そんな状態だったので、勿論、私が探している求人情報も多くない。しかもフルタイムで残業有りのものばかり・・・。
娘を出産した直後に新しい研究所の立ち上げで英語全般が出来る人を探していて私に白羽の矢が立ったというお話しを地元のハローワークから頂いたり、以前通っていた通訳学校からも大手電機メーカーの翻訳のお仕事を紹介したい・・・など・・・当時、本当に様々なお話を頂いたのですが・・・
何せ、娘を見てくれる人がいない。= 外でフルタイムの仕事は無理。
保育所も探しましたが、保育所側は仕事が決まらないと、保育所には入れないっていうし、企業側は子どもの預け先の保育所が決まらないと採用はしないって言うし・・・。
「どうしろっちゅ~ねん!!!」」
・・・っていうような感じで、結局、女性が社会復帰する際の、どうしようもない「溝」のような状況に、モロにはまった状態で毎日焦りでイライラしていました。今から考えると、娘にとても申し訳ないことをしたなぁ・・・と思います。
近所の人たちにも子どもに英語を教えて欲しいと何度か言われましたが、これまでの経験上、「自分がいる環境によって維持できる語彙の種類が変わってくる」というのを痛感していたので、片っ端からお断りしていました。子どもに英語を教えながら、これまで習得してきた語彙力や表現力などを維持する自信がなかったからです。
日本は、女性は一度退職して出産してしまうと、本当に仕事に復帰し辛い国ですよね。最近では「保育園落ちた・・・云々」のブログも話題になりましたが、私も正直、本当に女性が活躍しにくいというか、女性が社会進出しにくい、若しくは社会復帰しにくい国だとつくづく思いました。以前から他の国々と比べて日本は一度レールから外れた人、若しくは弱者に対して優しくない国だと思っていましたが、まさか私自身がその溝にはまり込んでしまうなんて・・・。ホント悔しくて毎日毎日泣いて過ごしていました。じゃあ、引っ越しすれば?となるかもしれませんが、義理の両親が京都から出ることを許してくれなかったり・・・まぁ、色々な事情が重なってどうしようもない状態でした。
私が昔していた外資での仕事は、めちゃくちゃ残業有りのフルタイム。出産を機に退職した直後も、ちょうど神戸にIKEAがオープンするということで、マネージャー職の求人を見た元同僚の友人が応募するよう言ってくれたりもしたのですが・・・ 勿論、幼児を抱え、周りに助けてくれる親戚もいない私にとっては、無理な話でした。しかも京都から神戸の通勤は無理。育児や出産も、勿論大切なのは分かっているけど、自分がどんどん社会から取り残されていく・・・と同時に、自分の英語力が落ちていくのがすごく怖かった。長文読解のテクニックや文法、暗記した語彙など・・・は、維持は出来る。リスニングもCNNなど、英語の番組は毎日見ていたので大丈夫。でも、スピーキングだけはどうしようもなかったんですよね。ここ関西では単発の通訳の仕事もそんなにありませんから。
で、そんな時に、オンライン英会話の講師のお仕事のお話しを頂きました。
元々IT業界にいたので、インターネット云々に対して、抵抗は全くなかったし、パソコンを使うのも全く問題なかったので、即応募してましたね。(笑)
ワールドトークにはスクール開校前のベータ版の時から講師としてお世話になっているので、2010年末頃からでしょうか。自分の能力やそれまでの経験が全て活かせて、尚且つ、色々な職業の方々と出会える願ってもないチャンスでした。子どものことで他の人たちと関わることはあっても、家事も子育ても誰にも評価されない。きっと、今、子育て真っ最中のお母さん方の中にも、当時の私と同じような気持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。本当につらいですよね。
オンライン英会話の仕事をスタートさせるのと同時に、学生時代からずっと気になっていた発音矯正のレッスンも始めることが出来て、本当に毎日充実していましたね。毎日英語が話せて、私のレッスンを希望してくれる生徒さんがいる。「自分は必要とされているんだ」・・・自分のことを褒めてあげられるようになりました。ある意味、それまでは病んでいたのかもしれません。(苦笑)
娘を寝かしつけてからなど、ホント、毎日毎日レッスンをしました。2014年末の時点で、6000レッスン以上・・・途中から、数えられなくなって、これまで行ってきたレッスン数の合計は不明です。(笑)
一昨年前から、娘に手がかからなくなったこともあり、関西に
ある有名進学校の1つの中高一貫校で教壇にも立つようになりました。授業では余談など、ちょっとした話を英語でしたり、レベルの高いクラスではバンバン英語を使って、なるべく生徒にも英語に慣れてもらうよう心掛けています。
実は、私、勤務先の学校では、殆どの同僚の先生に、私がオンラインで仕事をしていることは話していません。オンラインスクールが増え出したのもまだここ10年ほどの話。まだまだアナログな学校のようなところでは抵抗があるのでは?と勝手に思っているので、話していないというのが正直なところですが・・・(苦笑)
でも1人の先生にはプライベートも含め、色々話を聞いてもらったりしているので、話しています。・・・でよく言われるのが、両方掛け持ちでしんどくない???と。
確かに大変です。学校の授業については、教える学年が様々なので、授業準備もかなり大変。オンラインの方は、様々なレベルの生徒さんを担当しているので、予習する記事の種類も違ったり、教える内容も発音矯正だったり、会話メインだったり・・・。でも、オンラインは英語をいっぱい使って指導が出来るんですよね。生徒さんにも英文をたくさん作ってもらうように心掛けていますが、私も英語が使えるんですよ。しかもいつものスピードで話せる。学校でも英語は使うようにはしていますが、勿論レベルにもよるし、オンラインのレッスンで話しているスピードで話しても、生徒はまだそこまでリスニング能力はないし・・・使う単語も違うし・・・。 関西なので、私がオンラインレッスンのスピードで普通に話すと、生徒から「はやいはやい・・・」ってツッコミが入るので、スピードは落としますよ、勿論。(苦笑)
結局、何が言いたかったかと言うと・・・
オンラインでの大人の方々への指導は、私の英語力維持のためにも、とっても大切なんです・・・実は。o(^-^)o あと、日本国内は勿論、海外在住の方など、様々な職業やバックグラウンドの方にお会いできるのも、とても楽しいです。
勿論、時々オンラインで私自身もブラッシュアップのために、生徒になって色んな国籍の先生のレッスンを受講することもあるのですが・・・それだけでは、英語の発話量は私の英語力維持のためには不十分だと考えています。あと、ここ9ヶ月ほど私事でオンラインのレッスンをお休みしていましたが、ずっと私のレッスンの再開を待ち続けてくださっていた全国の生徒さんのためにも、細くなが~く続けなければ・・・と思っています。「溝」にはまって、どうしようもない状態の私を救ってくれた方々ですしね。(^_-)☆
ワールドトークの白石社長とスタッフの方々、私のレッスンをずっと受講してくださっている、若しくはこれまでに受講してくださった生徒の皆さんには、本当に感謝しています。(*v.v)。
あと、巷では英語で英語の授業をしよう・・・という話が、ここ数年頻繁に言われるようになりました。私は、もう20年以上も前にアメリカで北欧からの留学生たちから現地の英語教育の話を聞いたり、昔・・・まだ母が現役で教壇に立っていた時から母と「日本の英語教育の行く末」みたいな話をずっとしてきたので、現在の一貫校の教壇に立つ前にいつでもスタンバイできるよう、少しずつそれなりに準備をしてきたつもりです。母はずっと英語を使って授業をしてきたと常々私に言っていました。だから、私が今の一貫校で教えることが決まったときにも、「絶対に英語を使って授業をしなあかんよ。」と母には口うるさく言われたし、私もその必要性が分かっているので、実行しています。(笑)
どこの学校も同じだと思いますが、実際、現場の先生方は、担任業務やクラブの監督など、「英語を教える」こと以外の業務が多すぎて、なかなか英語力維持若しくは向上のために、日々時間を割くのは難しいということも実際に現場に入ってよく分かりました。それでも、英語教育者は英語力の維持や向上を図っていかないといけない・・・。本当に大変だと思います。かと言って、このままではいけないし・・・。
ちょっと話が飛躍しすぎかもしれませんが・・・
色々なことを考えると、今後は英語教員を採用する前、若しくは採用後、暫くの間、オンラインで英語をしっかり使った授業を一定期間してから、若しくは英会話学校でまず一定期間英語を使って英語を教えてから、現場の教壇に立つ・・・こんなことがあってもいいんじゃないかと思うのは私だけでしょうか?
また長くなりましたね・・・今日も私のなが~い記事を読んでくださり、ありがとうございます。感謝感謝
AYANO
↓あなたの応援、お待ちしております。(*v.v)。
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