オンライン英会話で講師を選ぶ際の重要ポイント③

先日からオンライン英会話で講師を選ぶ際の重要ポイントに関する記事をいくつか書いてきました。

オンライン英会話で講師を選ぶ際の重要ポイント① では、実際にこれまで大手英会話学校や企業、大学院など、オンラインも含め、様々なところで英語を教えてきた私が娘の先生探しをする際などに、一番チェックしている部分について明記しました。

オンライン英会話で講師を選ぶ際の重要ポイント② では、英語講師の私が重要だと思うポイントをいくつか書きました。

今回は、実際教える立場の人間として、私が生徒さんに行っている指導方法というほどでもありませんが・・・そのことについて少し触れたいと思います。

皆さん、毎日一生懸命、英語力を向上させるべく頑張っていらっしゃるかと思います。

先日も少し書きましたが、所謂、「永遠自己紹介オンリーの悪循環ループ」から抜けることは出来ていますか? 以前も少し書きましたが、いい先生を探すべく、若しくはスケジュールが合わないなどの事情で、色々な先生のレッスンを受講されている方が多くいらっしゃると思います。その際、毎回自己紹介ばかりで終わっていませんか? 正直、この「永遠自己紹介オンリーの悪循環ループ」にはまっているのは、時間とお金のムダです。
せっかくの時間とお金。是非、自己紹介以外にも使ってください。自己紹介だけはプロ並み・・・なんてならないように。

自己紹介以外にも、自分の日常的なこと・・・例えば、週末何をしたか・・・など、最初はそこから始まるのですが・・・自分や身の回りのことを話すことに慣れてきた方、そこで満足しないでください!
そこは、まだ実は、英語力が伸びている途中です。日常的なこと、自分に関係する話題については、ある程度話すことが出来るレベルだと思います。

・・・が!!!  全く違う話題になったとき、まだ英語が出てこないレベルなのではないでしょうか? 私自身もそうでした。自分のことなどは話せるけど、それ以外の話題になると、英語が出てこない!
何度、このことで悩んだか。自分のことが話せるようになるのも大変でしたが、自分に関係のない話題になっても話せるようになるまで・・・ホント大変でした。まぁ、これを書くと、またなが~くなってしまうので、この件については別の機会に。

さて、話を戻します。私が英会話の指導をする際に気を付けていること・・・

皆さん、先生との会話で、質問が飛んできたら、YesやNoだけ、又は単語だけで返事している・・・なんてことありませんか???

これ、絶対ダメです。この方法では、絶対に英会話力は伸びません。
逆に言えば、YesやNoで答えていても、単語だけで答えていても何も言わない先生・・・その先生はアウト!です。先生を変えたほうがいいと思います。

何故か?

子育て中のお母さんなら分かると思います。

オギャー!って生まれてきた赤ちゃん・・・

そう、赤ちゃんの言語習得過程を考えてみてください。

赤ちゃんが「アーアー、ウーウー」っていいますよね? あの「アーアー、ウーウー」を喃語っていうのですが、赤ちゃんが喃語を話し始めるまでに、親はいっぱい赤ちゃんに話しかけます。赤ちゃんが喃語を話し始めると、周囲の人が話している日本語やテレビの日本語を聴いて、少しずつ言葉を覚えていきます。時系列に話せるようになるのは、小学校低学年になったころから。最初はママやパパ、マンマなどの単語から始まり、徐々に簡単な短文を話し始めます。そこから学校で文法を習ったりしながら、徐々に長い文章を話せるようになっていくんです。

これで分かりますよね? 第2言語習得も同じです。第1言語を習得しているので、時系列に話すのは勿論、大丈夫だと思います。

じゃあYesやNo、単語だけで話しているのは?

きついことを言いますが、そうです。幼児レベルの返答の仕方と何ら変わりません。こればかりを繰り返しているだけでは、いつまで経っても、英語が上手くなる筈なんてありません。

皆さん、日本の学校教育で最低でも中学で3年、高校で3年、英語の授業を受けてきているので、ある程度の文法事項は既習済みの筈。せっかく習ったけど、単語オンリーの返答ばかりしていませんか?

私のレッスンでは、単語オンリーの返答は絶対に許しません。・・・(笑) 勿論、怒ったりするわけではなく、必ずfull sentenceで文章を作り直してもらっています。 最初は単語を並べることしか出来なかった人も、短い文を作るのに少しずつ慣れて頂き、最終的には不定詞や関係詞など、色々な文法事項を入れながら長い文章を作って頂いています。 

この練習、とっても大切なんですよね。当たり前のことなのに・・・

何故か、巷では、

英会話の練習=ネイティブの先生と英会話のテキストを使ってフレーズを覚える

みたいなことになっていて、残念ながら、一番しないといけないことに目が向けられていないことが多かったりします。

私がここまで来るのに、何十年もネイティブの先生と英会話のテキストを使ってフレーズを覚えて・・・
これだけをしていて、今の自分があるか???

あるわけありません。絶対無理です。

私は自分1人で試行錯誤しながら、この練習というか訓練を現地の学校や仕事で英語を使いながら、死に物狂いでやってきました。

また長くなってしまいました。

何せ、英会話力を伸ばすコツ・・・文章を作る訓練あるのみ!  です。

せっかく勉強してきた文法、絶対ムダにしないでください。学校英語も捨てたもんじゃないです。

今日も私のなが~い文章、読んでくださって感謝感謝。

AYANO音譜

この記事を書いた人

AYANO

AYANO ENGLISHの代表講師。
様々な分野の英語指導や英語学習のカウンセリングなどを25年以上に渡って行ってきた。得意な分野は発音矯正。