英語のリスニング力向上のためには・・・

今日は全然違う話題で。

皆さん、英語を勉強しなきゃ!とか、英語頑張るぞ!って思っていらっしゃると思います。

私も両親が英語教師ということもあって、英語から逃げられなくて英語に関しては親には色々教育してもらいました。 英語は、母音や子音など調音方法や正しい音を完全にマスターすると、とっても便利です。初めて耳にする単語でも、音から綴りを予想することが出来ます。英語で授業を受けたり、ドラマやニュースを見たり・・・こんな時も、自分が知らない単語のスペルを予想出来ます。スペルが予想出来ないと、恐らく、和英辞書を頼りにそれらしきものを探しまくるパターンになるのではないでしょうか。 私は発音に関しては母親にしっかり訓練されていたので、音の識別や調音方法には幼少時から困ったことはありませんでした。

今、巷ではリスニングやスピーキングなど、日本人が苦手とする点を伸ばそうと躍起になっています。特にリスニング。フォニックスを教えなくては!って言われていますが、実はフォニックスは音と綴りの関係に関する決まりごとです。そこには、各母音や各子音の詳細な調音方法は含まれていません。

今日、学校で、とあるリスニング教材のテキストを見せて頂いたのですが・・・ 各単語の音の表記もカタカナだったり、各単元の構成はいいのかもしれませんが、それぞれの音の調音方法、あと日本人が苦手なリンキング(前後の音をつなげて発音する方法)やリダクション(前後の音の関係で本来存在する音が脱落してしまうこと)などが明記されていないようでした。明記されていたり、CDが付いています・・・って言っても、なかなか指導が難しいのが現状だと思います。  以前のブログ記事でも書きましたが、臨界期(臨界期について) が過ぎてしまった人はCDを聴いたり、DVDを見たりして自力で発音矯正するのは厳しいと思います。実際、私の生徒さんの殆どが自分で色々教材を購入して発音を勉強しようとしたけど、結局出来なかったと言って私のレッスンを受講してくださっています。

そう、臨界期を過ぎた人は、発音を矯正してもらう必要があります。上の(臨界期について)のブログでも書きましたが、必ず日本語は子音と母音のセットで、母音がある状態で言葉を発します。子音だけで発音することがないのと、英語には日本語にない音がたくさん存在します。その音を認識出来ていない人が殆どなのです。だから、英語の綴りを間違えたり、音が聞き取れないといった問題が起きてくるのです。 内容把握に関しては、各音の認識だけではなく、リンキングやリダクションに慣れる必要があります。聞いて慣れるだけではダメです。自分でリンキングやリダクション、イントネーションなどをマスターして発話出来る必要があります。もう一つ大切なのは英語の語順に慣れること。というか、ある程度自分でも発話の練習をしながら、英語の語順を身体でマスターする必要があると思います。それと、最後に・・・語彙力も大切です。私も今でもありますが、自分が知らない単語は絶対聞こえてきません、というか、音が耳を通り過ぎるだけで、頭に入ってきません。

学生のころ、まだまだ耳の訓練をしていた頃は、CNNのニュースなんて見ても全く聞き取れませんでした。でも、今考えると、耳の訓練というよりは、語彙力の問題だったように思います。 今でも知らない単語は勿論存在するので、その都度覚えるようにしています。 語学って・・・ホント、修行です。

なんか、長々と書いてしまいました。学校教育における発音指導や音声教育・・・私が学生時代から何とかしたほうがいいんじゃないかな・・・と思っていたこと。いつも思いますが、どうしてこの国はこんなに何をするにも時間がかかるのでしょうかね。。。汗

AYANO音譜

この記事を書いた人

AYANO

AYANO ENGLISHの代表講師。
様々な分野の英語指導や英語学習のカウンセリングなどを25年以上に渡って行ってきた。得意な分野は発音矯正。