最近の大学入試問題

私の住んでいる京都は朝からとても冷え込んでいます。結婚して初めて京都に来た当初はまだ神戸で仕事をしていたので、いつも神戸と京都の気温差にびっくりしていました。ホント、京都は夏は暑いし、冬は寒い。同じ関西なのに、大阪や神戸とは2,3度気温が必ず違うんですよね。。。(;^_^A 

閑話休題。

今日は学校で私が担当しているクラスの高3の子の入試の英作問題の指導を1日していました。

私は勿論英語しか見ていないので、他の教科のことは分かりません。最近、他の教科、例えば社会や国語などの授業では生徒が自分の意見や考えを述べるような授業をしているのでしょうか? 

私は第2次ベビーブーム世代の人間で、尚且つ、当時日本で通っていた私の高校はと言えば・・・制服とパジャマさえあれば生きていける、文化祭や遠足などは一切なし、毎日8時間授業、朝も放課後も週末も夏休みも冬休みも春休みも補習や勉強合宿、年末には年越し補習まであった(今はここまでではないようですが・・・)かなりスパルタ系の、世間で言う進学校だったこともあり、授業は完全に詰め込み式でした。そんな学校だったので、当然、自分の意見なんて言うことなんて皆無でした。

高校の時に初めて一人でアメリカに行き、現地の学校に通いだして色んなカルチャーショックを受けました。特に学校。学校では、授業は先生だけが喋るもの、生徒は先生にあてられたら答えるもの・・・真面目にそう思っていたのに、真逆のことがアメリカの高校では繰り広げられていました。個人個人が自分の意見や考えをしっかり持っていて、お互いに意見交換しながら授業が進んでいきました。テストはマーク式で数字や記号を選ぶのではなく、自分の意見を述べるエッセイ形式のテストが多かったです。宿題では、高校生なのにレポートの課題もバンバン出る。それが普通でした。日本の教育方法とあまりにも正反対なので、大人しかった上、英語もまだまともに話せなかった私は非常に苦労したのを覚えています。

前置きが長くなりました。皆さんご存知かもしれませんが、最近の日本の大学の入試問題では、自分の考えや意見を英語で書かせるものが非常に増えています。今日指導していた問題の殆どが、早期英語教育や学校でのオンライン授業の導入など、最近私たちがニュースや新聞で目にするテーマばかりでした。でも、そんなテーマについて生徒が日本語で意見交換をしたことがあるか?恐らく、そんな機会は殆どないのではないでしょうか。そんな状態なのに、英語で自分の意見を述べろって無理だと思いませんか? 英語教育もそうだけど、入試システムを変える・・・全ての授業のやり方を変えないと本当の英語教育改革なんて出来ないと思います。 幸い今日指導していた子は、意外にしっかり自分の考えを持っている子だったため、内容のアドバイスについては少し、殆どが英語の部分の指導でしたが。

色々な国の人とスカイプで話をしますが、国が必死になって英語教育をしている発展途上国の人たちのほうがハングリー精神があるからか、必死になって英語を勉強する分、確実に高い英語力を身に着けているように思います。皆さんはどう思われますか?

この記事を書いた人

AYANO

AYANO ENGLISHの代表講師。
様々な分野の英語指導や英語学習のカウンセリングなどを25年以上に渡って行ってきた。得意な分野は発音矯正。